今回のフルオーダーは　
「越後の虎」とも「越後の龍」ともよばれる上杉謙信ファン!!のお二人からのオーダー!!!!

メインモチーフは
「毘沙門天の顔」と「梅」をそれぞれ造形!!!

共通のモチーフとして...　（上杉謙信といえば）
毘沙門天の　｢毘」　

軍旗や軍配の　「懸りみだれ龍」

それと、お客様の家紋　「丸に寶」　（写メで送っていただきました）

んで、ワシお得意の（笑）「七宝つなぎ」

最初の打ち合わせで、いつものようにモチーフ～サイズ～納期…と聞いていくんやけど　その際に

お客様―　「１１月１日が、結婚式なんで…」

ワシ　　―　「え？え!!えええ!!!結婚式って(汗)…もしかして？」

…って事で,そう!!今回のフルオーダーは

　「結婚指輪!!」

基本「マリッジリング」って　シンプルなんが主流やけど、その「造形自体に意味やメッセージ」は少ない気がするんよ。　（指輪の「輪」には意味ががあるけどね）
バージンロード、左手薬指、三々九度、白無垢、綿帽子、角隠し…　（チャペル、神前ごちゃまぜやがぁ！）結構メッセージや意味合いが多いのに...
結婚指輪の「造形自体」には　あんまり…(汗）　（かわいい、着けやすい、飽きがこないってのも大切やけどね(笑))

記念となるオーダーリングなんで、「縁起物」かつ｢メッセージ」を込めた「結婚指輪」として造形いたしました。

って事で、制作日誌はじめますぅーーーー。

まず、「毘沙門天の顔」（ワシの指の大きさで解るように...「顔」めっさ小さいん（汗））

毘沙門天って、いろんな姿で表現されるんよ。四天王の多聞天！七福神の毘沙門さま!!　独尊での毘沙門天!!!　 兜跋毘沙門天に刀八毘沙門...
...で、今回は「唐代の兜」を被った「毘沙門天（髭は無しね）」で、造形したん。
当初、甲丸リングに顔だけの造形で「取って付けたような」デザインやってん（苦笑）。
全体のラインにめっさ「違和感」あったんで、後ろに「火焔の光臨」　（←毘沙門天の仏像によく造形されてるヤツね）を追加して　作り直しーー（汗）

この「火焔光臨」によって、リング腕部と顔の造形に流れる様なラインが出て...　「つじつま」が合ったん（てか、やり過ぎてしもうたわい（笑）毘沙門の表情と火焔のラインめーーーっさヤバイでぇ!!!）

んで、　「梅」

 

これも当初、枝や葉っぱも造形しようとしてたん（苦笑）このまま、やり過ぎたら【梅】に見えんくなるとおもい...梅花を３輪だけに抑えたん(笑）　（このデザイン!!レギュラー化したいーー）
...結果、めっさ「女性らしい」デザインにまとまったん（笑）　（一見のお客さんが「これ、おいくらですぅ？」って聞いてきたんには、ビックリしたが(笑))

つづいて、共通モチーフの
「七宝つなぎ」

ご結婚されるお二人に対して、　「ピッタリの意味合い」がある吉祥文様なんで、「ご提案」させて頂いたん(笑）
「七宝つなぎ」って...
無限に連鎖する【平和や円満を意味する輪】の交差したおめでたい文様で
仏教用語での「七宝」は...
【世界中の財宝】を意味する７種の宝（金、銀、瑠璃（るり）、玻璃、シャコ、珊瑚、瑪瑙）

つまり!!!

「家庭円満」で「お金に困ることなく」、「無限の繁栄」を...というメッセージを込めて造形いたしました(笑）

んで、　「毘」と「みだれ龍」と「家紋」

【毘沙門天リング】は外側に...

　　

【梅リング】は内側に...（外側に彫ったらイカツいからね...）

　　

家紋の【丸に寶】は、「七宝つなぎ」文様に包まれている様な造形に仕上げたかったので、　（←ココにもメッセージが...（笑））裏抜き部分に彫ったんよ。

この家紋部分が一番、修正回数が多かったがぁ(苦笑）
幅１㎜弱の間に　彫り筋　を３本入れなアカン箇所があって、ワシの持ってる工具じゃ筋２本が限度なん（太過ぎて）　!!!
...で、専用の細～い工具作って彫ったんやけどね。彫る時に指先が震えまくりやったん(笑）!!!

...と、このように苦労して造形した【毘沙門天リング】と【梅リング】　...

　　　それとセットで

普段着けもできるシンプルなペアリングもお作りしましたーーー(笑）　（さすがに毘沙門天リングを、お仕事中に着けるんは目立ちすぎるしねぇ...(汗))

　　 ←すり出し中の画像

イニシャル【M】をモチーフに地金より制作いたしましたぁ(笑）

...ってことで、この四本のリング全てが【結婚指輪】として納品いたしましたぁ(笑）

 

それでは、この場をかりまして...(笑）

丸岡様ーー!!!　ご結婚おめでとうございまーーーす!!!

末永く幸多かれとお祈り申し上げておりまぁーーーす!!!